特別展 コスチュームジュエリー 京都文化博物館

とてもめずらしい、コスチュームジュエリー展へ行ってきました

ガラスやビーズで出来た装飾品は

今となっては身近なアクセサリーですが

かつてそれらは貴族が身に着けていた宝石が

20世紀に入り変化していった服飾小物がコスチュームジュエリーです

ガラスやビーズで出来ているので保存が難しいと思いますが

状態が良くてびっくりしました

きっと持っていた方々が大切にしていたのでしょう

 

女性を窮屈なコルセットから解き放ったといわれているのが

ポールポワレ、というデザイナーなんですが

コスチュームジュエリーのパイオニアもまたポールポワレだそうで

スキャパレリやシャネルに大きな影響を与える人なんですよね

 

そのポールポワレさんは出身はフランスで見た目は

恰幅の良い気難しそうなおっちゃんです

でもその風貌からも凄みは十二分に伝わってきます

百年以上続いている衣服の文化を変えたことやエネルギッシュな経営から

実業家、革命家といったほうが私はしっくりきます

 

1900年初頭から1960年代頃までの2フロアに及ぶ

貴重なコスチュームジュエリーを見て一番、思ったことは

それらの時代はひどい戦争が続いていたにも関わらず

社会背景とは真逆の美しい服飾小物がつくられていたなんて

「荒んでなるものか」と言っているような

デザイナー、職人たちの強い気概を感じました

 

特別展 コスチュームジュエリー

美の変革者たち シャネル、ディオール、スキャパレッリ

小瀧千佐子コレクションより

2024.2.17-4.14